━━━━━鉄が出来上がるには、最低3日はかかるとのこと。 鉄が焼き上がるその合間に、宮守(りもや)が既に出来てある鉄を持ってきて、エアリーに見せる。 …宮守が持ってきた鉄は、立派で重厚な黒色をしていた。 「焼き上がったら、完全に冷えて固まらないうちに成形していくといい。  成形する際は、間違っても手で持ってはいけないぞ。  ぼくの種族ならともかく、おまえ達人間がそうしたなら大火傷だ。」 「?…じゃあ、成形するときはどうすればいいの?」 「この鍛冶用の鋏で鉄を持ち、ハンマーで砕き、そして鍛え上げるといい。」 製鉄をしているその傍で、宮守は鍛冶に使う鋏とハンマーを見せてあげた。 それを見せられ、熱そうながらもエアリーは興味津津な様子で眺める。 宮守が見せてくれたそれは、過去の武器屋の前を通り過ぎたときもチラリと見たことがあるが、 間近で見るのは、今回が初めてだ。 エアリーが宮守に「ちょっと、持ってみてもいい?」と言うと、 宮守も「構わないよ。」と言って、その2つの鍛冶用具を手渡す。 それは、先程見せた黒色の鉄よりかは軽かったものの、 この用具も鉄で出来ているのだろう。…見た目よりもずっしりしていた。 鉄や鍛冶用具に初めて触れれば、エアリーの笑顔も自然と輝いた。 『しこみ』 …が、次第に困った顔になっていき、ふとエアリーは宮守に問いかける。 「製鉄の仕方や必要なものはわかったけど…。  鉄の原料である砂鉄は、一体どんなところから採取すればいいのかしら?  これらを造るにあたっても、砂鉄は必要不可欠ってことよね?」 「あぁ、それをまだ話していなかったな…。」 悩むような顔で問いかければ、宮守に一旦それらを返す。 エアリーにそれらを返してもらった後、宮守がニッと笑って説明する。 「砂鉄、鉱石、木炭。いずれも山で採れるものだ。  倭国を含め、この付近でも採れるから、後日時間があれば探してみるといい。  ただ、ずっとここに留まるというわけにはいかないだろう。  遠くからの採取も必要になってくる、陸運・海運の手段も考えておいた方がいい。」 「それは一理あるな…。いくらエアリーがここと気に入ったからといって、  いつまでもいるわけにはいかないからな。」 「砂鉄の運送方法?担当?そっか…。」 宮守が説明すれば、それに同意するように大聖(だいせん)も頷いた。 そうだ…。今はそれらが揃っている宮守と井守(いもり)の隠れ家にいても、 いずれはここを出なければならない。それは行こうとしている倭国を含め、 最終的には、…自分の家に帰り、夢を叶えたいものだ。 新たに必要だとわかった役割を聞き、 エアリーも何かを期待するように笑い、大聖の方を向く。 「じゃあ、今のところは大聖で決定ね。」 「っ?…だから俺はまだ従業員になった覚えはないと言っているだろう?」 「あくまで予定よ。それは一緒に働いてくれる人を探すにあたって、これから決めることよ。」 「…!…まったく、紛らわしい言い方をする奴だ…。」 「一緒に働く?それはどういうことだ?」 ふと出てきた、『一緒に働いてくれる人を探す』という台詞に、宮守が首を傾げる。 宮守が反応を示せば、エアリーが「あ…。」と声をあげ、宮守に説明する。 「そういえば、宮守と井守にはまだ話してなかったわね。  …わたしはね、こないだ武器屋をはじめたの。  でも、1人じゃ手が回りきらないし、武器職人としては、わたしもまだ未熟。  そこで、最初に出会った大聖と一緒に一緒にいてくれる人を探してるの。」 「それと並行して、武器のことを知りたく、触れたくて旅を始めたんだとか。」 「………。」 落ち着いた様子でエアリーが話せば、付け加えるように大聖も微笑して話す。 2人のその話を聞いた宮守も、ハッとする。 …その後、一度静かに目を閉じて腕を組み、考え込むような仕草をとった。 そのまま暫く経った後、静かに口を開く。 「…成程。それで倭国に行こうとしていたのか。  そして、今その代わりにぼく達に武器のことを教えてほしいと申し出た。  ただ…、女性で武器屋と営むというのは、決して楽ではないぞ。」 「それは承知よ。でも、わたしはやっぱり自分の好きなことをしていきたい。」 「精神的にだけではなく、体力的にもキツイぞ。それでもやる気か?」 「そんなの、やってみなくちゃわからないわ。  現に宮守、種族は違えどあなたもわたしと同じ女性でしょ?」 「ぼくが出来るからといって、おまえにも出来るということにはならないぞ。  …それでも、『やってみなくちゃわからない』には賛同しよう。  それだけ言えるのなら、それ相応の覚悟は出来ているのだろうな?」 「勿論よ!覚悟が出来てなければ、こうやって旅立ってないし、教わってもいないわ!」 閉じた目を半分だけ開け、腕を組んだまま宮守が問うと、 エアリーは何も迷っていない、というはっきりした態度で返し続けた。 宮守の、まるで試すような重ね続けの質問に対しても、 エアリーは大きな声で、きっぱりと答えていった。 自分が決めた新たな道へ、ただひたすら突き進むだけ。 誰になんと言われようが、エアリーの決意は揺るがない。 態度や声でわかる。宮守もフッ…と笑って溶鉱炉の方を向く。 そして、何かを告げようとするかのように両腕を広げる。 まるで、今ここにはいないエアリーの家族に代わって背中を押すかのように。 「なら、おまえが自身の願いを叶えるにあたって何を探せばいいのか。  ぼくからは、それを最後に教えておこう━━━━━。  いいか。武器を造るには、材料以外にも人物も揃えることだ。  刀師(とうし)、塗師(とし)、白銀師(はくぎんし)、鞘師(さやし)、  柄巻師(がらまきし)、研師(けんし)、そして金工。  …造るとはいっても、店を経営出来るくらい造るとなれば、  1人で沢山造るということは、言うまでもないだろうが出来やしないからな。」 …ならば、その役目を担えそうな者達を見つけ、話してみるのがいいということだろう。 しかし、その見極めを、未熟なエアリーに出来るのだろうか………。 「あとは、それらの役割の者以外にも、自分が必要だと思うものを付けくわえておくといい。  店に共通して必要な物と言えば、見ればすぐにわかることだろう。」 「それぞれの役割を担わせられる人達………。」 宮守が真剣な様子で話せば、エアリーも大きく頷いた。 仲間を探すとはいっても、誰を探せばいいのかがわからない自分に、宮守はそう教えてくれた。 エアリーは、宮守の話したことをしっかりと刻み込んだ。 ………と、ここでエアリーが宮守の方を見て問う。 「ねぇ、宮守。あなたと井守もよければ一緒に働かない?  製鉄や鍛冶に詳しいあなた達がいたら心強いんだけど…。」 「残念ながら、ぼくと井守の本業はそちらではなくてね。」 「…え?武器屋をしてるんじゃないの?」 「昔はそれをしていたが、今は水陸両方を駆ける配達員をしているよ。  …井守のことを考えたら、こちらの方がぼく達にとっても適職だからね。  井守はこの溶鉱炉の熱に、近寄れない。」 「なら、あなたは武器職人から配達員に転職したってこと?でもそれってもしかして…。」 「あぁ、そうなるな。でも、それでいいんだ。今は大きな夢よりも、  “働いている”という小さくても確かな幸せの方が、ぼくも井守も欲しいんだ。」 エアリーが一緒に働かないかと問えば、宮守は少し残念そうな様子で無理だと返した。 その後、様子が少し変わり、どこか寂しそうに笑っては自分と井守のことを話す。 …宮守は、熱さに弱く武器工房には向かない井守のことを考えて、そのような決断をしたのだろうか。 その決断は…エアリーからしてみれば、自分の夢を断念して別の道を選んだようにも思えて。 宮守の様子が自分達のことを話すうちに暗くなっていくのを見て、エアリーはかける言葉を失う。 宮守に伸ばし掛けた手もピタリと止まり、その後腕を下ろして黙り込む。 夢とは、誰もが持っていながらも、必ずしもその誰もが叶えられるわけではないもの………。 そんなエアリーとは反対に、大聖はあることに気付いた。 夢というものは、決して叶えるだけのものではないということを。 また…、宮守のいう『小さくても確かな幸せの方がほしい』と聞き、 この場で生きていて、外に出て、働ける、…それが自分にとっていいことならば、 夢など叶えなくとも…、いや、無理に叶える必要はないのかもしれない…。 「━━━━━………。」 その頃、エアリーと大聖に貸す部屋の掃除を、ちょうど終えた井守が、 溶鉱炉の熱が自分のところへいかない範囲から、エアリーと宮守の話を聞いていた。 「(………宮守のやつ、やっぱ気にしてたのか。)」 宮守のことを想って心の中で呟いたその台詞だが、井守は無表情だった。 井守からしてみれば、自分という存在のせいで、 宮守はエアリー同様に抱いていた夢を諦めたといってもよかった。 井守の種族である増足(ぞうそく)人は、常に身体が湿っていないと死んでしまう種族だ。 あと付け加えるなら、産まれたばかりの頃から幼少期にかけては足が無い種族ということか。 その時期が過ぎ、成長期になってから足が生え、陸でも過ごせるようになる種族だ。 その井守には、宮守と違って熱さに対する免疫はゼロに近い。 そんな自分を想って、宮守は自分とともに働くことを選んでくれた。 それは何も足の生える時期や熱さに弱いことだけではない。 片目だ。自分には製造という細かさが求められる作業は、片目しかないゆえに出来ない。 出来ないこともないが、片目だけというのは製造にあたって大きなハンデにもなりうるからだ。 自分のことを想ったうえで傍にいてくれるのがいいが、そのために宮守は自分の夢を諦めた。 ………宮守は、その諦めた夢を………━━━━━。 …そのまま入ると失礼だし、高熱からの不意打ちを食らうことになる。 井守は、エアリーと大聖に貸す部屋の掃除が終わったことを告げようと、引き戸をノックする。 一見、何も思っていないような無表情だったが、内心は複雑なものだった。 溶鉱炉のある部屋の引き戸を、誰かがノックしたことに気付いた宮守が、 エアリーと大聖に軽く手を振ってから、引き戸をそっと開ける。 中にあるものが外に飛び出さないように、片目が見える程度にしか開けなかった。 …宮守なら、ノックの主が誰なのかはすぐにわかった。 この隠れ家にいるのは4人。そのうちの3人はここにいる。 その1人…、井守しかいなかったからだ。 引き戸を少しだけ開けて目を顔を半分覗かせると、反対側から井守も覗かせてくれた。 「…井守、お疲れ様。」 「………。」 優しい笑みで、宮守が静かにそう言うと、井守も何も言わずにコクリと頷いた。 返事を受けた宮守は、井守の頭を優しく撫でてから、 溶鉱炉付近にいたエアリーと大聖の方を振り返り、 「製鉄作業は今日でまだ1日目だ。最初のうちは砂鉄を配合するタイミングなど気にしなくていい。  部屋の掃除は終わったと井守が教えてくれた。…2人とも、今日はもう休んだ方がいい。」 「あ、あぁ…。そうか…。」 宮守からの報告を受け、大聖が疲れた様子で了解する。 一方のエアリーは、溶鉱炉が気になるのか離れようとしない。 宮守の報告が聞こえているのかいないのか、エアリーは溶鉱炉の前でボーっとしていた。 ピクリとも動かないエアリーに近づき、大聖が少し強引ながらも腕を引っ張る。 「エアリー、どうした?いくぞ。」 「………え、わたし、まだいる…。気になるもん………。」 自分の腕を引っ張る大聖の方を向けば、その顔は熱っていて汗だくになっていた。 その危険な状態をこの目で見た大聖は、内心でギョッとしながらも強めに言う。 「馬鹿!!続けたいとはいえその歯止めが聞かなくてどうする!!  それにお前、その様子だとかなりやばいぞ!!脱水症状になりかけている!!」 「えー…、ただボーっとしてるだけよ…?」 「それがまずいと言っているんだ!!このまま続けたら、干からびて死んでしまうぞ!!  ここはいったん、井守が言った部屋に行こう!!」 「うー…。」 自分がその状態に陥っているという自覚がないのか、 エアリーはぼんやりした様子で大聖に言い返した。 …が、高温の中で長時間作業していた、そのうえ宮守が平気だと言ったためか、 それを鵜呑みにして水分を取らなかったらしい。…脱水症状にかかりかけていた。 そんな状態なのに、作業をやめようとしないエアリーの身に危険を感じ、 大聖が強引にエアリーを連れていく姿勢をとった。 エアリーも反抗しようとするものの、熱さのせいで思考は回らず、 話すことさえ億劫な状態になっていたため、反論せずに大聖に引っ張られる形になった。 「(人間であるエアリーがこんなんなら、おれはもう死んでただろうな。)」 宮守と共に部屋へと案内する井守が、 そんなエアリーと大聖の様子を見て、背筋を凍らせた。 ………その後、綺麗になった貸し部屋へと向かい、話した通りここで3日間泊ることになった。 大聖がエアリーを寝かせ、エアリーの荷物を部屋の隅っこの方においてあげた。 「…宮守。悪いが、水をもってきてくれないだろうか?」 「わかった。なら、ぼくが持ってくるとしよう。  …もともと、熱さにまだ慣れていないであろう彼女がこんなことになった。  それには…、ぼくにも責任があるからな。」 「そうか、礼を言う。」 「ったく、製鉄作業がそんなに楽しかったんかねぇ…。  それか、熱さにやられたんかねぇ…。こいつ、ニコニコしてやがらぁ。」 「…1つのことにのめり込むと、こうなってしまう質なのか?」 大聖がエアリーを寝かすと、1人平然と歩いていた宮守にそう頼んだ。 それに反発する気はない、宮守は素直に受け止めて言う通りにしてくれた。 …エアリーを寝かした後、宮守が台所にある井戸まで行っているその間のこと。 1人手が空き暇そうにしている井守が、エアリーを不思議そうに見ていた。 自分が退治しなければならない大蛇である可能性がある宮守がいないうちに、 …と大聖は、作業を終え宮守と離れた今度は井守に問いかける。 「ところで井守。話が武器のことから変わるのだが………。」 「おっ、なんだ?言ってみそ。」 大聖が慎重な様子で話し掛けると、井守も大聖の方を向いた。 …井守は大蛇どころか鱗も持たないが、 宮守と関連のある人物という面では、井守のこともまた…、警戒しておいた方がいいかもしれない。 宮守が大蛇なのではないだろうか?…などという、 宮守の名前を出したうえででの問いかけは避けようと、 大聖は一呼吸してから、井守にこう問う。 「お前…お前と宮守は…、倭国で暴れているという大蛇のことは、何か知らないだろうか?」 「………っ!」 大聖が落ち着くことを意識したうえで問えば、井守が一瞬だけ驚いて黙り込む。 …この妙な間も、大聖にとっては非常に引っ掛かるものになった。 少しだけ黙ってしまったかと思うと、突然ニヘラと笑って大聖にこう返す。 「さぁな。おれも宮守もその大蛇のことは知らねぇ。  …エアリーが武器に関心があるなら、あんたは大蛇に関心があるのか?」 「ん?…あ、あぁ…。まぁ…、そうだな…。」 『大蛇に関心があるのか?』と聞かれても、エアリーの夢と違ってその理由を話すわけにはいかない。 エアリーと同行したうえでの退治対象だと言えば、宮守の件で井守に余計に意識させてしまう。 ………大聖としては寧ろありがたいことだとしても、 2人と親しい仲にまで至りそうなエアリーのことを想うと、…言うわけにはいかなかった。 第一、大蛇や竜が自分の退治対象であることは、まだ…エアリーにも言っていないというのに。 『関心があるのか?』と聞かれ、少しあたふたした大聖を、 井守が一瞬目つきを変えて見つめたような気がしたが…。 幸い、エアリーや宮守のいるこの時点では、積極的に問おうということはしなかった。 そこで、井守は少しだけ返答を変えて、大聖にこう話す。 「…ま、所詮おれ達は陸と水を自在に行き来する、ただの配達人さ。  噂は聞いても、その光景を実際に見たわけじゃねぇ。  どうしても気になるってなら…、自分で意地でも調べるこったな。  尤も、おれが気になることとしては、  大蛇のことを調べてどうするのかってことだけど?」 「………。」 ………その『どうするのか?』ということだけは、口が裂けても言えまい。 片手をあげながら話す井守を、大聖は警戒した様子で、ただ…見つめていた。 暫く黙り込んでいると、今いる部屋の外の廊下から、足音が聞こえた。 幼い少女がおしとやかに歩いてくるような小さいその音に、大聖は振り向く。 ………宮守が、帰ってくる。 宮守がいるときに大蛇の話を避けた方がいいと、 大聖はその話を切り上げようと、井守に適当に言う。 「わかった。なら、3日後ここを出て倭国へ向かう際、  エアリーの目的と並行して、俺も聞いてみることにする。」 「おっ、そう、そうか………。」 「………?」 大聖が片腕をあげて御礼を言うと、逆に井守が顔を引きつらせてしまった。 ………怪しい、絶対何か怪しい。幸い、今はお互い様と言ったところだろうが………。 井守の様子に不信感を抱き、右親指を顎に当てて考え始めたとき、 「…水を持ってきたぞ。」 「…!…あぁ、すまない。」 井守に見せた笑みと同様の笑みで、大き目のバケツ一杯分の水を汲んできた宮守が戻ってきた。 …一見、その笑みは幼さを残す美しい少女…というところだが…。 その宮守に、井守に向けたのと同様の視線を送るが、 反応を見せた井守とは違い大聖の視線を軽く流し、 涼しい顔をしながら水を湯呑に入れ、それをエアリーに飲ませた。 飲ませた後、休んでいるエアリーの顔を覗き込む。 「…今の状態が治るまで、暫く様子を見た方がよさそうだ。  今日1日安静にすれば、明日には製鉄作業に続きが出来るだろう。  その際に、鋼を鍛えることも教えられたらと考えている。」 「あぁ、そうだな…。」 「にしても、エアリーって一体何なんだろうな?  同じ女でも武器造れるってのはあれだけどよー。  なんで水一滴も飲まなかったんだろうな?」 「…それだけ、彼女にとっては楽しかったということだろう。  時間は勿論、他のことすらも忘れるくらいにね。」 宮守が顔を大聖の方に向けて説明すれば、それを聞いた大聖も安心した様子で頷いた。 その隣で、井守が頭の後ろで両腕を組みながら話すと、 宮守がクスリと笑いながら、こう答えてあげた。 そんな3人の会話が聞こえているはずもない。 疲れてしまったのか、エアリーは眠っていた。 会話に休眠を交えながら、次の日や3日目が来るのを待つ━━━━━。 『B-04 わかれみち』に続く。